親御さんからのメッセージ
今回は、夢を追う我が子を支える親御さんにも、お話をうかがいました。
ー夢を掴むために、⽇々努⼒をする翼くんへエールをお願いします！
親御さん：兄の影響でサッカーを始めたのは必然で、気がついたら小学校に上がる前から、2人で家の中でもボールを蹴っていました。野球のグローブも買ってみましたけど、見向きもしませんでしたね。
保育園の時、初めて試合に出て、自陣に向かって軽快にドリブル、シュートを打った時には、みんなで「反対！反対！」と言って、必死に戻るように言っていた事が、つい昨日のように思い返されます。ある意味大物になるんじゃないかと思った瞬間です(笑)
そんな小さかった翼も、春から大学生になります。好きで始めたサッカー、小学生の頃は面白いように決まっていたシュートも、大きくなるにつれ頭で考え過ぎ、思うようにゴールが決まらなくなりました。常に全力で向き合い、戦い、一喜一憂する姿を見て、あの頃のようにもう少し楽に、シンプルに考えてプレーすれば良いのにと思う事もしばしばありました。
彼の夢はあの時と変わらずプロサッカー選手になること。プロになるための最後の4年間を有意義につかって、真摯にサッカーに取り組んで欲しいと思います。
ー⼦育ては、まだ終わりではないのかもしれませんが、これまでを振り返ってみての思いを聞かせてください。まずは、サッカー少年2⼈を⾒守る中で、どんな悩みや苦労がありましたか。
親御さん：一生子育てですよね。まだまだ子離れも出来ず、あっちこっちと追いかけ回り、ああじゃない、こうじゃないと口出ししています。この20年振り返ってみましたが、正直なところ悩みも苦労も覚えていないだけなのか、全く感じませんでした。優秀な子たちです！(こういうのを親バカって言うんですかね？)
もちろん、怒ることも、言い合う事も、心配する事もたくさんありましたが、お互いの言い分をしっかり理解して、良い事は良い、悪い事は悪いとシンプルに伝える。そして、お互い認め合うという感じでやってきました。
強いて言うなら、子供の成長はビックリするくらい早く、ついこの間買ったスパイクがすぐに小さくなり、兄が履けなくなったと思ったら、翼も同じ時期に履けなくなったり、と毎月のようにスパイクを買っていたことでしょうか。もうどっちのスパイクを買ったのかわからなくなるくらい買い替えていました。シンプルな悩みですね。
ーサッカーに打ち込む息⼦さんたちを⾒守る時に、意識していたことはありますか。
親御さん：私たちはサッカーに関して素人です。ルールだって、やっと理解した感じです。ましてや監督やコーチでもないので、サッカーに関しては余計な事は言いません。とにかく見守るだけです。口出ししたい事もたくさんありましたけどね(笑)
ただ、気の抜けたプレーをしては怪我につながります。周りに対して態度が悪かったりした時にはチームは負けてしまいます。
そんな時はしっかり怒りました。もちろん怒った後は引きずらない。これは意識的に行ってた事だと思います。
ーこれからも、1番のサポーター/理解者として、どう寄り添っていこうと思っておられますか？
親御さん：私たちはこれからも、サッカーをしていても、サッカーをしていなくても、彼らにとっての1番のサポーターであり続けます。
そのためには、やっぱり見守るしかないのかなぁと思います。近過ぎず、遠過ぎず、意見を求められた時に的確な助言が出来る距離感を保ちながら寄り添う。理想ですね…
そして、戦う彼らの力になれるように、良い時も悪い時も応援する事。コロナ禍でこの3年間はなかなか勇姿を見る事が出来ませんでしたが、これからの4年間でしっかり彼らの勇姿を目に焼き付けたいと思っています。
最後に、彼らにはサッカーが出来ることへの感謝の気持ちを忘れずに、これからもしっかり前を向いて突き進んでいってほしい。
そして、私たちは彼らのサッカーを通じて、沢山の出会いに恵まれたことに感謝します。
＊＊＊
今回は、アルビレックス新潟U15,18チームで活躍し、びわこ成蹊スポーツ大学への進学を控える森田翼選手にお話を伺うことができました。
兄の背中を追い、家族の支えを素直に受け入れ、サッカー選手への道を、一歩一歩着実に進み続ける森田選手。厳しい道を進む原動力には、とにかく真っ直ぐで強い思いがありました。
夢は、追い続けなければ叶いません。
それは誰もがわかっていますが、森田選手のように強い情熱をもって取り組み続けることは、簡単なことではありませんよね。
お話を聞くうちに、理屈をつけて夢を諦める前に、自分はその実現のために何か行動したのか、考えなくてはならないと感じました。
応援される選手になりたいという森田選手、これからの活躍が楽しみですね！
- 森⽥ 翼さん
もりた つばさ｜大学生
新潟市出身、2005年3月27日生まれ。⼩学校時は地元の浜浦コスモス2002に所属。中学1年からはアルビレックス新潟U15に所属。⾼校はアルビレックス新潟U18として、サッカー技術を磨く。⼤学はびわこ成蹊スポーツ大学に進学。兄はFC東京U18を経て、現在は明治⼤学体育会サッカー部にて活躍する、森⽥翔選⼿。
今回は、フラー株式会社の会長、渋谷修太さんに新潟県におけるベンチャー業界の可能性や若手育成で大切にしていきたいことを伺ってきました。 働き方やキャリアの描き方は、時代と共に加速度的に"変化"しています。 社会への扉を前にしている学生[…]
今回取材をしたのは39歳でWebデザイナーの道に進んだ今成佳奈子さん。 女性のキャリアは、以前に比べると形成しやすくなってきましたが、“母親のキャリア形成“の確立はまだまだ難しいとされているのではないでしょうか。 同じく今成さんも、[…]
（取材：ayaka 執筆：櫻田 芽衣）
