新卒で広告ベンチャーに入社したら、ドローン操縦士になってた!?株式会社ハーヴィッドの新卒2人に迫る!

ハーヴィットサムネイル

あなたはHEAVID(ハーヴィッド)という会社を知っていますか?

新潟県新潟市にある、屋外広告業の会社です。

主な事業内容として、デジタルサイネージやLEDヴィジョンの販売、お店の顔である看板のご提案から制作、施行を行うサイン(看板)事業、時代のトレンドやユーザーのニーズに合わせた建物の内装をプロデュースする建物内装事業、ロゴデザインやキャラクターデザイン等のプランニングを行うデザイン事業などを行なっています。

ハーヴィッドのロゴハーヴィッドの新規事業

そして近年、法令で義務付けられている看板点検をドローン技術を用いた高所点検及び、赤外線診断で安全・確実・低コストを実現した看板点検事業「AIR INSPECT」(エア インスペクト)サービスの提供を開始しました。

今回はそんな新潟から世界に向けてイノベーションを起こしているハーヴィッドに新卒で入社し、いきなり新規事業の立ち上げに関わっているという阿部さんと塚本さんのお二人にお話を聞いてみました。

二人が入社までに歩んだ人生や、ハーヴィッドについて、そして二人の今後の目標について幅広くお話を聞くことができました。
これから就活を控えている方や、ハーヴィッドに興味のある方はぜひ読んでみてください。

 

新卒二人から見たHEAVID(ハーヴィッド)の姿

株式会社ハーヴィッド新潟オフィス

ーハーヴィッドでの新卒お二人の役割を教えて下さい。 

塚本さん:まだ新人なので基本的には営業として、上司の現場同行がメインです。

上司の仕事のやり方を間近で勉強させてもらったり、打ち合わせの内容をデザイナーに共有したりします。最近は工事の段取りなども少しずつまかせてもらえるようになりました。弊社は新規事業として「ドローンを使った屋外広告の点検」を最近始めたのですが、その事業の主要メンバーに自分と阿部が任命されました。

事業自体がゼロからの立ち上げであるため、分からないことは自ら調べたり、専門スキル習得のために東京のドローンスクールに通ったりもできて、やりがいはあります。

今年の3月にドローンを使った点検の実証実験をする予定なのですが、その準備として一般のお店などに上空飛行の許可をとったり、道路の使用許可などを警察に申請したりしています。

阿部さん:会社には大きく分けて既存事業が3つあります。デジタルサイネージの販売と、商業店舗にあるような看板の施工、あとはお店の内装です。ぼくも、上司の元について学ばせてもらったり、新規事業に関することを担当したり、基本的には塚本くんと同じですね。

 

ー先輩の同行(既存事業)と新規事業は、全体割合としてはどんなバランスなのでしょうか?

塚本さん:時期にもよりますが、今はドローンの新規事業に割いている時間が多いです。

阿部さん:既存事業の納品や工事の締切によって変わってきます。今みたいに点検の時期や、ドローンスクールが近かったりすると、新規事業の方が優先的になります。

 

 

ーマルチに活躍されていて大変そうですが、働きやすさなどの視点ではいかがでしょうか?

阿部さん:働きやすいかどうかはわかりませんが、始業が9時半なので朝は余裕があってありがたいです。あと基本的に土日祝休みで、お休みも取りやすい雰囲気があります。服装も自由ですし、髪の色も特に何も言われないです。

働き方でいうと、1人の女性社員が変則的な働き方をしています。育児しながらリモートワークをしていて、日によっては午後から出社して打ち合わせして数時間で帰ったりとか、融通のきく働き方ができていると思います。また、男性社員の育休取得の事例もあります。

そして今後は週1でリモートワークの日を設けるみたいで、計画的にリモートワークに慣らしていくんだと思います。

いま以上に今後働きやすく変化していくのではないでしょうか。

 

ー社員同士の交流を深める社内の取り組みはあるのでしょうか?

塚本さん:コロナ禍に入る前は年末にキャンプしたり、夏はバーベキューをしたりとかしていたそうです。社内はいつも和気あいあいとした雰囲気ですし、仕事中のBGMは僕たちで好きな音楽を流したりしてます。
トレンドの曲だったり、ひと世代上の曲など(笑)

 

ー社長は2人からみてどんな人ですか?

阿部さん:エネルギーの溢れる人です。

塚本さん:突っ走る人って感じです。僕たちは主にドローン業務で一緒に仕事をすることが多く、最近社長から言われた言葉では「できないことだけを考えずに、できることを考えよう」という一言が社長らしくて印象強く残っています。

たまに社長が暴走したときは、リモートワーク中の女性社員がチャットで止めたりしています(笑)

 

新卒社員は”真逆”の二人

ハーヴィッドカウンターでの雑談写真

 

ー高校生や、大学生の時はどんな過ごし方をしてましたか?

阿部さん:高校は進学コースだったのですが、そこまで勉強はしてませんでした。しかし、進学コース自体は部活動が禁止だったので、特に何かに熱中するわけでもなく3年間を過ごして、いつの間にか終わってましたね。その反省もあって大学4年間は、逆にすごく充実したものになりました。

教職課程に通って、教員免許を取ろうとチャレンジしてみたら勉強するのが面白く思えてきました。授業もゼミも、学んだ内容が自分の身になっている感じがして。それまでの勉強は実生活であまり生きなかったんですが、大学で学んだことは違ったので、そこで初めて勉強って面白いんだって思えました。 

あとアルバイトとして結婚式場で働いていたんですが、大学4年間ずっと続けて、学生で初めてのリーダーポジションを任せてもらえることができました。そのバイト先は社員たちの信頼がリアルに職種に反映される仕事なので、認められるとリーダーになれたり、料理など披露宴の進行を支える裏方を全て監督するようになります。ここでの経験は、すごく自分の中で自信になりました。

大学では、教職に就く上での人との関わりなどを学んでいたので、バイトと大学それぞれで学んだことを、双方に活かせて成長につなげられていたのが嬉しかったですね。

 

ー阿部さんはずっと新潟にいらっしゃるわけですが、進学や就職のタイミングで県外に出ようとは思わなかったんですか?

阿部さんもともとは県外の大学に進学したかったんですけど、最終的には縁があった県内の大学に進学しました。結果的にこの選択をして本当に良かったと思っています。

就職のタイミングでも県内外を対象に色々探してみたんですけど、広告業に興味があって就活をした結果、ハーヴィッドに入社することができました。
広告に憧れたのは、学生時代に読んだ漫画の影響で、色んな人が見るものを作れることに魅力を感じたからです。

ーでは、塚本さんはどのような高校生、大学生生活を歩まれていたんですか?

塚本さん:中学までサッカーをやってたんですけど、進学のタイミングで怪我をしてしまい、高校では部活に入りませんでした。高校ではバイトをして貯めたお金を好きなアイドルに遣う生活をしていました。勉強はそれなりにしていて、時間もあったので色々と自由でしたね(笑)

 

ー高校生の時から自由な感じだったんですね(笑)

塚本さん:高校で特に何かを成し遂げる事などはなく、教科としては政治経済に興味があったのでなんとなく横浜市にある大学に行きました。大学時代は学校から徒歩圏内の居酒屋でバイトをしていました。

そのバイト先は、店内のキャパに対して社員数が異常に少なく、社員が休むと学生しかいないからそれはそれで楽しくて。自由な環境だったため、自分で考えた料理を社員に試食してもらってメニュー化したりもしていました。

そして、横須賀の米軍基地が近くにあったので、外国人のお客さんが多く、チップをもらうために自分のサービス力やコミュニケーション能力を磨いていました。

 

ー就活を行っていく中で、どうやってハーヴィッドと出会ったのでしょうか?

塚本さん:コロナの影響で大学3年生のときからリモート授業だったため、新潟の実家に帰って授業を受けることも多くありました。

就活の時に友達に会うと、周囲の友達はほとんど新潟での就職を希望していたんです。

会社説明会もリモートだったため、自然と新潟の企業へ意識が偏っていきましたね。バイトの経験から、人と話したりするのは好きだと思っていたので、これは就活の軸にしていました。そして見つけたのがハーヴィッドです。仕事内容もお客さんと関わる仕事ですし、会社にはブランコがおいてあるんですけどそれがすごく印象的で、新潟にもこんな企業があるんだ!と思ったのが、ある意味志望の動機ですね。

 

ーハーヴィッドの選考倍率は高そうですよね。

塚本さん:昨年は想像以上に応募があったらしいです。

社長に聞いた感じだと、阿部くんは真面目な好青年だったんですけど、僕は面接の後に社長とお会いしたときに、社長にタバコ吸いに行きましょうよと誘って、恋愛相談をしたらしくて(笑)覚えてないんですけど。それで採用を決めたって言ってました。

入社後に聞いた話では、新卒は真逆の2人をとりたかったらしいです。

 

新規事業から自分だけでなく新潟の成長に繋げる

ハーヴィッドの社員

 

ー今の課題や意識してやってること、今後の目標を聞かせてください。

塚本さん:この間、初めて自分が主体となって受け持った案件で購入があったのですが、そのときにうまく製品の説明ができなくて。僕は販売に対する知識があまりないので、その場のテンションでやり過ごしてしまう部分もあり、自分の力不足を感じました。

デジタルサイネージだけに関わらず新規事業に関わる看板事業や法律の知識が欠けているので、今は知識をつけることが最優先ですね。

時間の使い方もうまいこといかず、まだまだ工夫していかないとだめだと思うので。まずは、知識をつけるための自分の時間を確保していく中で、得意なことや好きなことを見つけたいと思っています。

 

ー好きなことを見つけるって大変なことですもんね。

塚本さん:まだ自分の本当に好きなことに出会えてないので、やりたいことが何なのかは正直わかってないです。先輩方を見ていても、それを見つけられたら幸せなんだろうと思うし、新しいことにもチャレンジしたいとも思っています。ドローンの看板点検は、まだ主流ではない手法だし、それを手探りでやっていくのは面白いため、積極的に飛び込んでいきたいです。

 

ーありがとうございます。阿部さんはどうですか?

阿部さん:自分の課題は突き抜けたものが無いことです。なので、今のドローン事業がその突き抜けたものになるのが理想です。

そして新潟がイケてる街になればいいなと思っています。街を作るのはお店と人。その”お店”の部分で、看板や広告は貢献していけますし、もっと新潟のまちづくりに関わっていけたらいいなと思っています。社内は、個人の挑戦などに賛同してくれる雰囲気もあるので、ハーヴィッドで頑張ることが新潟の貢献につながると思っています。

自分は新潟愛が強いし愛着もあるので、新潟が関東に負けないかっこいい街になったらいいなと思います。

 

***

 

今回は新卒でハーヴィッドに入社した阿部さんと塚本さんのお二人にお話を聞くことができました。
取材中も新卒ならではのエネルギッシュさと勢いを感じさせるような話しぶりにわたしも思わず圧倒されてしまいました。

看板という接点から新潟の街を視覚的に変えていきたいと語る阿部さんと、新しい世界に積極的に飛び込んで自分の好きなものを見つけていきたいと語る塚本さん。
真面目さや誠実さのある阿部さん、勢いやバイタリティ溢れる塚本さんはそれぞれ対照的で、個性が光る素晴らしいお2人でした。

県内で頑張る新社会人の目線から新潟の未来を覗いた今回の企画、あなたはどんな可能性を見出しましたか。

阿部 航輝さん (写真右)
あべ こうき


2000年生まれ、新潟県出身。新潟市内の高校卒業後、新潟県内大学へ進学。その後、2022年4月に新卒として株式会社ハーヴィッドへ入社。既存事業のセールスを学びつつ、新規事業であるドローン事業に携わり、赤外線建物診断技能師などを取得。

 

塚本 将貴さん (写真左)
つかもと まさき


1999年生まれ、新潟県出身。新潟市内の高校卒業後、神奈川県内の大学へ進学。その後、2022年4月に新卒として株式会社ハーヴィッドへ入社。既存事業のセールスを学びつつ、新規事業であるドローン事業に携わり、ドローン操縦士回転翼3級、ITCライセンス、赤外線建物診断技能師などを取得。

 

株式会社HEAVID
かぶしきがいしゃ はーゔぃっど


会社HP:https://heavid.jp/

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