「キャリア教育フォーラムin妙高」に、昨年から引き続き今年も登壇してくださった「旅するクリエイター」のkeiさん。
自分の心と向き合って、自分らしい人生を歩んでおられるkeiさん。昨年、まだ社会の何色にも染まっていない中学生たちにkeiさんが届けたメッセージに、私自身とっても胸が熱くなったことが印象深く残っています。
そこで、今年は妙高市内の中学生だけでなく、ぜひ多くの方へkeiさんのメッセージを届けたい!と思い、当メディアniigatabaseにて記事を書いちゃいました!
そもそも「キャリア教育フォーラムin妙高」って何?
「キャリア教育フォーラムin妙高」とは、妙高市内3つの中学校で2年生約230名を対象に、大人の話を直接聞きながら「働く」とはどういうことなのかに向き合う取り組みです。
イベントについてはこちらの記事で切り取っていますので、ぜひチェックしてみてください!
弊社(株式会社shabell)が昨年に引き続き、キャリア教育フォーラムin妙高に携わらせていただきました。 「キャリア教育フォーラムin妙高」とは、妙高市内3つの中学校で2年生約230名を対象に、大人の話を直接聞きながら「働く」とはど[…]
keiさんは、中学生たちの講師としてイベント内でお話をしてくださいました!
ここからは、実際にkeiさんが「キャリア教育フォーラムin妙高」にて講話されていた言葉の一部を、皆さまへお届けします。
講話の内容は、あらかじめ妙高市内の中学生から寄せられた質問に答えるように構成されていますが、折角なので、これを読むあなたも「なぜkeiさんはそうしたのか」「自分だったらどうするか」など、自己意識を持って”問い”を探しに行くつもりで読んでみてください!
「旅するクリエイターkei」さんって普段何している人?
-旅するクリエイターKeiさん
日本で暮らす普通の学生だった僕ですが、高校で地元を離れた経験から、「世界って広いんだな。もっといろんな地を見てみたい!いつか海外にも行きたいな」という想いを抱くようになりました。
しかしその後、大学生になり、日本各地を訪れることはあっても海外に行くような機会は訪れませんでした。
そこで、大学卒業後に就職する”流れ”に乗ることをやめて、1年間の世界1周旅を始めたんです。
英語も喋れず、飛行機に乗ったことすらなかったけど「やりたいな」と思ったので、アルバイトで貯めた120万円を資金に旅をしました。
あれから約8年、未だに旅へ出続けています。
旅の魅力に気づいて「もっといろんな人に知ってほしい」と思ったことから、旅行関連の会社も始めました。国内外の観光プロモーションCMなどを作ったりするクリエイティブな仕事をしています。
一方で、インフルエンサーとして表に出る活動もしています。人前でお話をさせてもらう機会をいただいたり、SNSで発信したりして、旅の魅力を伝えています。
皆さんは、『アルペンスキー』をご存知でしょうか?アルペンスキーは雪山に作られた傾斜のあるコースを滑り降り、タイムを競う競…
keiさんの世界一周ってどんな感じ?
-旅するクリエイターKeiさん
大学を卒業した22歳の時、東南アジアから西回りに世界1周を始めました。
その旅の途中でいろんな面白いことを見つけられたり、必要なスキルも磨かれていきました。
特に思い出に残っている国は、こちらの国々、フィリピン・ラオス・インド・エジプト・アメリカ・ボリビアです。
まず、最初に滞在したフィリピンでは、語学学校に通って英語力を習得しました。大学までスポーツ推薦で進学してきた僕は、受験勉強などをしたことがなく、英語はほとんどわかりませんでした。でも観光目的で旅がしたいわけではなく、人とコミュニケーションを取りながら旅がしたかったので、英語は必要だったんです。
元々、人見知りするタイプではなかったので、英語が喋れるようになってからは、現地の人や旅をしている人などとたくさん出会って交流することができました。
他の国においても、ラオスで象使いの国家資格を取得したり、エジプトでピラミッドの大きさに圧倒されたり、ボリビアのウユニ塩湖に行ったり、、
お金に余裕はない貧乏旅でしたが、心が豊かになる経験をたくさん積めた旅でしたね。
なぜ世界一周をしようと思ったの?
-旅するクリエイターKeiさん
これはもう、単純に行ってみたかったからです。
海外に興味があったので、英語はできなかったけど、それでも旅に出て直接世界を見てみたかった。
もちろん、周囲には止められました。就職をしない、1人で世界各地を旅するなどということは、ある程度のリスクを伴いますから。
でも、自分の好きなことをする人生を歩みたかったし、少年漫画の主人公のように、人生の冒険に出たかったんです。
旅から何を学んだ?
-旅するクリエイターKeiさん
旅するまでは、人生をマラソンのように捉えていたんです。
ある程度コースが決まっていて、その中で個人の速さが問われるような。
しかし旅に出てみると、いろんな人に出会います。みんなそれぞれに目指しているゴール、進んでいるコースが違いました。
人生はマラソンじゃない、どこを走ってもいいのだと思いましたね。
だから、やりたいことはやったほうがいい!
誰にも見せなくていいから、中学生の皆さんは、自分がやりたいと思うことを書き出しておいたりしてもいいと思います。それは、今すぐには叶わなくても、大人になってから見返した時にきっと大切なモノになっているはずですよ。
そして今、僕は「人生はポケモン」だと思っています。
何においても、最初はみんなレベル0からなんです。生まれたばかりの赤ちゃんがそうであるように、初めは何にもできないけど、少しずつ経験することでレベルアップしていきます。
海外に行きたいなら、英語を勉強してみたり、街にいる外国人に話しかけてみたり、なんでもいいので小さな1を積み重ねていってみてください。
そうしたら、きっと気づいた頃には四天王も倒せるくらいレベルアップできていると思います。
旅を終えた その後の人生は?
-旅するクリエイターKeiさん
やはり、いくつになってもまだ旅は好きです。
僕は人生を壮大な夏休みだと捉えています。今は「海外で生活ってできるのかな?」という課題のもと、ひたすら自由研究に没頭している感じですね。
今の時代、人工知能などの発達によって、人間の働き方や生き方が変わりつつあります。しかしだからこそ、”心のコンパス”を大事にして、自分がやりたいと思ったことや興味があること、アンテナが反応するものに素直に向き合っていきたいですね。
keiさんから中学生へ最後に
-旅するクリエイターKeiさん
好きなこと、気になることは、全力でやったほうがいいです!
時間は止められないけど、今日がこれからの人生で1番若い日。
つまり、きっと中学生のみなさんが今から行動したら、自分が思い描く、もしくはそれ以上の大人になれるはずです!
“時間”ってお金よりも価値あるものですから、今を大切に、自分自身をパワーアップさせていってください。
世界を知るのは、早いほど良い!
今回は「キャリア教育フォーラムin妙高」での、「旅するクリエイター」keiさんによる講話の内容をご紹介させていただきました。
講話の中では、記事には納めきれないほどの、より具体的なお話がたくさん含まれていました。
学生時代や旅に行く直前のこと、旅に出てからのお話、そして今。
海外への”興味”が、勇気を出して踏み出した一歩によって”人生のテーマ”となってゆく。
keiさんご自身のストーリーを、中学2年生がご本人から直に聞くことは、将来的にもかなり印象深い経験になるのではないでしょうか。
「世界は広い」
そう自覚するのは、早ければ早い方がいいと私は思っています。それはkeiさんも、講話の中でおっしゃっていたこと。
keiさんが人生はマラソンじゃないと気付いたように、そもそもコースなんてないし、ゴールはどこに設定したっていい。それに気付くには、まずは世界の広さを実感する必要があります。
だから、この講話で子を持つ親である私自身が改めて実感したことは、”大人・親にできることは、コースやゴールを示すことではなく、その広さや自由さを見せてあげること”です。
ちなみにいうと、私自身もまだまだ世界の広さを実感しきれていません。
だから、私自身の人生のために世界の広さを見に行きたいし、同時に子どもにも見せてあげたい。
子どもと一緒に、自分もひとつずつレベルアップしていきたいな。そんな考えが胸に刻まれたのでした!!