中学生が取材&ライティング体験!「働く」について向き合う職場体験

10月某日、新潟市内の中学2年生がshabellオフィスに職場体験にきてくれました
ここで2日間、実際にインタビューをしたり、記事を書いたりすることで、”働く”に向き合う時間を過ごします

この記事では、私自身が感じたことも織り交ぜながら、中学生ライターの学びをご紹介します。

 

shabellメディア編集部での職場体験でできること

shabell-niigata

人材領域で”新しい価値基準を創造する”ためにさまざまなリソースを提供している株式会社shabell。

今回、中学生たちには弊社でのインタビューライター業務を通じて、”働く”を経験していただきます。webメディアを運営している会社は、新潟では印刷会社やメディア会社がほとんどですが、弊社は人材領域(ヒューマンリソース)の会社。

ということで、職場体験の手始めでやることは、”会社がやろうとしていること=ミッション”を理解し、メディアとは何なのかを考えることでした。

shabellのミッションである”新しい価値基準の創造”とは、世の中のどういう課題やニーズからきているのか。そこを理解しないことには、なぜメディアを運営するのか理解できません。すなわち、メディアで伝えたいことも描けません。それを、まだ社会を知らない中学2年生が、考えて、言語化していくって、すっごく難しいことですよね。

だからこそ、初めはじっくり時間をかけて真剣にそれらの問いと向き合いました。職場体験が進むにつれて実務が中心になり、取材準備、取材、記事づくり、など時間に追われながらライター業務をこなしていくことに。

ライターとは、ただ文章を書けるかどうかではなく、あくまでも限られた時間の中でクオリティの高い記事を作れるかどうか、なんですよね~。私もまだまだそこは修行中です。。。

 

2日間の職場体験スケジュール

2日間、講師を務めるのは「helen(ヘレン)」というライターネームで普段は登場する、弊社COOの近藤です。

しゃべりおbase

人口900人の長野県根羽村(ねばむら)にて、ヘレンが親子向けに家庭教育をテーマにキャリアセミナーを開催しました。親が子ど…

職場体験のスケジュールはこちら!

【1日目】
10:00 出社・職場体験スタート!
     会社紹介・自己紹介
11:00 会社ミッション・メディアについて学ぶ
   「メディアとは」を考える
12:00 ランチタイム
13:00 取材準備・先輩インタビュアーへ質問
14:00 取材準備・記事の構成づくり
15:00 退社
2日目】
10:00 出社
10:10 取材
11:00 取材振り返り
12:00 ランチタイム
13:00 記事づくり〜!!
14:45 完成!振り返り
15:00 退社・職場体験の完了!

 

まずは自己紹介!

スタートで弊社のミッションを、そもそもの会社の仕組みなども織り込みながら説明させていただきました。

その後には、中学生ライターも1人3分使って自己紹介!
しかし、自分のことを3分間話し続けることに若干手こずる中学生ライターたち。
みんな質問を投げかけたりして助け舟を出そう!と声をかけられると、今度はみんな真剣に「何を聞こうかな〜?」と力が入り始めました!

自分のことを人に説明するのって難しいですよね。人の自己紹介に質問することも。
だからこそ、たまにこうして自分の特性や意志を理解する時間を作ることも必要なんだろうな、なんて感じながら見守らせていただきました。

 

続いて取材準備!

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今回取材させていただくのは、株式会社スナップ新潟の取締役 荒川由晃さんとハードオフグループ・リンクチャネル株式会社の代表取締役社長 入倉孝行さん

まずは、インタビュイーの下調べから!
荒川さんはniigatabaseで過去に取材をさせていただいた記事や、その他インタビュー記事などを参考に、経歴などをひと通り確認。

続いて入倉さんチームの下調べは、、、、あれ、全然情報ない!
会社情報はできても、入倉さんの情報はあまり出てこないので、中学生ライターはアセアセ!(笑)

実際の取材でも、その方の情報がインターネットやSNSから出てくるかどうかはそれぞれ。そして、たくさん情報が出ているから良いというものではありません。

そして、下調べと取材準備、記事構成作りは別もの。それぞれライターとして寄り添わなければいけない視点も変わります。そんな部分も、中学生ライターには経験を持って感じていただけたかな?

 

先輩インタビュアーにアドバイスをもらおう!

meeting

取材をする上での注意点や心構えを恐縮ながら、私からアドバイスをさせていただきました。もちろんこれも、ただ私が話すのではなく、中学生ライターによるインタビュー形式です。

私から伝えさせていただいたことは、ライターというフィルターをかけることに価値を生み出すことが大事ということ。

そのための具体的なことをいくつかアドバイスさせていただきました!

 

いよいよインタビュー!!うまくできるかな〜?

取材時間は1時間。中学生ライターが2人ずつに分かれ、大人に1時間インタビューをし続けます。中学生ライターたちは、「う〜ん、なんて聞けばいいんだろう」などと苦戦しながらも頑張ってインタビューをやり遂げました!スバラシイ!

職場体験という限られた時間の中、まだまだ磨き切られていない中学生ライターたちの質問に、荒川さん・入倉さんのお二方も丁寧にご回答くださり、本当にありがとうございました!!

interview

 

記事にまとめてみよう!

さあ、最後の作業はインタビューで聞いた内容を記事にすること!ここからが本当の時間との戦い!!

中学生たちはいかに記事としてまとめるか、それぞれ仲間と相談して、考えて、分担して、やってみて、セカセカと必死にお仕事をします!

2日間の職場体験を終えて、出来上がった記事はこちら!

人と人との信頼

ライター アンダーソン/りゅう

今回はSN@P新潟の荒川由晃さんにお話を伺ってきました。
荒川さんは東京生まれ東京育ち。東京でマーケティングの仕事をしていましたが、インターネットマーケティングに変化し、自分の感覚と合わなくなり、教育に関心があったため7年前新潟へ。現在はSN@P新潟で働いています。
SN@P新潟は起業したい人のための起業教育などを行っている会社です。起業教育では、カリキュラムなどを作り、起業の仕方などを教えています。SN@P新潟ではもう一つ、すでに起業した先輩からオンライン上で話しを聞くというシステムを作っています。先輩から話を聞いて後輩に教えるというサイクルができていていい流れができています。不安も減るそうです。
SN@P新潟に入った理由は大学生の時に起業したことがあり、起業は周りの手助けが必要だと肌で感じていたから。教育を変えていくのが荒川さんのやりたいことでありSN@P新潟は荒川さんのやりたいことにあっていました。そんな理由からSN@P新潟に転職したそうです。
荒川さんにとってSN@P新潟のゴールは2つあり、1つ目は教育、2つ目は支援です。教育のゴールは先輩と話すことのできるようにすること。支援のゴールは起業に成功しスポンサーになってもらうことだそうです。私はこの関係がとても良いものだと思いました。
企業の成功は将来を見据えて、価値が続いていくことが大切だそうです。最近では流行などですぐに終わるものが多いですが、流行でなければやりたいことができるそうです。流行でなくても良いため起業は地方の場合でも良いそうです。
最後に荒川さんにとっての働くとは、信頼関係を築いて価値を見つけて、それに向かって努力することだと私は思いました。

入倉さんの生き方

ライター とみー・らいき

今回はリンクチャネル株式会社代表取締役社長の入倉さんに「働く」ということについてお聞きしました。
入倉さんは、小さい頃はプロ野球選手や総理大臣になることが夢だったそうです。
入倉さんは、リサイクルやリユースの業界が日の目を浴び出していることや、自分と会社が一緒に成長できることなどの理由から当時はまだ小さな会社だったハードオフコーポレーションに入社しました。その後、現在のリンクチャネル株式会社に入社しました。リンクチャネルとはハードオフのシステムを開発する会社です。最近はリサイクルやリユースの業界の社会的地位が上がり、やりがいを感じているそうです。リンクチャネル(ハードオフ)でリユースの仕事をすることによって日本、世界、地球をよくすることができると仰っていました。
入倉さんは①社会②客③スタッフ・社員④会社を大切にしているのですが、この順番を間違えないことに気をつけていると仰っていました。人に厳しく、自分に厳しく接することを大切にしているそうです。
現在の社会は予定調和でなくなり、自由度が上がったと同時に、個人に責任がのしかかる社会になったと仰っていました。そして、社会には利己的な人が増えていて、自分の利益だけを追求しない人が求められていると仰っているました。
また、最近は人と交流する機会が増えていて、周りの人と繋がれる人が求められていると仰っていました。
入倉さんにとっての「働く」とは「地球環境をよくすること」、「生きていくのに必要なこと」だと僕たちは思いました。

 

職場体験の全行程コンプリート!

全行程を終えた中学生ライターたち、振り返りにはこんな言葉が綴られていました!

【2日間の職場体験を通じて、得た気付きや感想を教えてください】
・仕事場は堅苦しい場所だけだと思っていたが、とってもアットホームな感じで会社に対する印象が変わった
・自分達が何をしなきゃいけないのか、自分で考えないといけないことがたくさんあった
・最初は記事をちゃんと書けるか心配だったが、書いていて楽しかった
・お互いの考えていることが違って、記事を書く時などは大変だった。けど達成感があって楽しかった

中学生が大人にインタビューして、まだ知らない”働く”について考えるのは、とても難しいことです。
しかし、きっと言葉を聞いただけではよくわからなかった中学生ライターも、インタビューで聞いたことを自分の中に落とし込んで、記事にする経験を経て、少しだけ本質に触れながら理解していただけたかなと思っています。

現在、弊社(株式会社shabell)新潟オフィスでは、駅前を通りかかる方々に見えるよう、中学生ライターが書いた記事を貼り出しています。
彼らが、おそらく生まれて初めて書いたインタビュー記事。その粗削り感や、一生懸命さが伝わってくる記事。ぜひ、温かい目で見にきて下さい!

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最後に、、、

2日間、中学生の職場体験を遠すぎず近すぎないところで見守らせていただきました。
日々学校での勉強に励む彼らにとってはとても新鮮な経験でしたでしょうし、もちろんとっても緊張されていましたが、最後の記事作成の時なんかはすごく真剣かつ楽しそうだったな、というのが私の所感です。
「働く」ってまさにこういうことで、頭を使って悩んで考えて、相談して、仲間と力を合わせる日々の積み重ねだと思います。それは辛い時もあるけど、楽しいこともたくさんある。中学生たちも、それを身をもって感じてくれていたら嬉しいですね。
今、学校で学んでいることは全て、大人になった時に思いっきり「働く」ことをして、自分の人生を作り上げていくためのものです。
考える力・悩んで相談する力・協力する力を今のうちに沢山身につけてきてください。数年後、社会で待っています!