キャンプ女子インフルエンサーPEKOさんの、ワクワクから始まる仕事観

今回は、キャンプ女子ユニット「GOOD MELLOW CAMP」の代表でインフルエンサーとして活躍している、PEKO(ぺこ)さんに取材をしてきました。

平日は燕三条の会社員で、デジタルデザインの仕事をされているPEKOさん。お話をさせていただいく前から感じていた印象は、会社でのお仕事・個人のお仕事・趣味の境目がほとんどない方だなということ。
世の中には、「会社に務めるのは生活のため」「個人のお仕事が大きくなったら会社を辞める」「仕事のストレスを趣味の時間で癒す」など、当たり前のようにそれぞれを切り離している方が多いと思うのです。

だからこそ、PEKOさんにとって「働く」とは何なのか。その”フラットさ”はどのようにして作られたのか、取材の中で探ってきました。

GOOD MELLOW CAMPとは?

ーPEKOさんが代表を務めている「GOOD MELLOW CAMP」について、教えてください。

PEKOさん:私たち女子キャンプユニット「GOOD MELLOW CAMP」の8人は、みんな新潟出身で普段は新潟の会社に勤めている会社員です。その傍らで、「新潟をおもしろくしたいね」と集まったユニットなんです。

私はUターンして新潟に帰ってきていたんですけど、そのタイミングで音楽イベントやフェスで仲良くなりました。趣味からつながる仲間ってやっぱり仲良くなるのが早いんですよね。

年齢や出身の地域もバラバラな8人ですが、基本的に人見知りをする子がいなくて。イベントで知り合った時も「ガンガン人とつながりたい!」と思って行くような人たちでした。なので、すごく波長が合ったんですよね。キャンプが好きという共通点もあったので、「じゃあ、みんなでキャンプしようよ!」とみんなでキャンプをすることに。仲良くなってからキャンプをするまでのスピードがすごく早かったですね。

今でも、月2回くらいはキャンプをしています。県内より県外が多いのですが、泊りだったり日帰りだったり。いつも車に荷物をたくさん積み込んで朝4時頃に出発したりしています(笑)

 

学びたいことを学べる環境が揃っている

ーPEKOさんの現在の活動やお仕事の内容を教えていただいてもよろしいでしょうか?

PEKOさん:はい、平日は会社員をしていて休日はアウトドアやってます。その他キャンプ女子ユニットGOOD MELLOW CAMPの代表PEKOとしてお仕事をしています。

会社には、新潟に帰ってきてインフルエンサーとして活動していた中で、写真や動画もっと学びたいと思い、転職活動の末に入社しました。仕事の中で、燕三条のものづくり技術を伝えられるようにお手伝いしています。

インフルエンサーとしては、企業コラボなども多いですね。メーカーさんとスポンサー契約をして写真を撮らせていただいたり、ブリュワリーさんとクラフトビールをコラボで醸造したり、イベントで私たちのグッズを販売したりもしています。

 

ーインフルエンサーの活動だけでも、いろんな意味で充実されていると思うのですが、それでもなお会社員としての一面を持ち続けるのには、どんな理由があるのでしょうか?

PEKOさん:よく聞かれます(笑)でも、あんまり会社員としての仕事やその他の活動を分けて考えたことはないんです。平日の会社仕事って私にとっては、やりたいことや学びたいことをお金をもらってやれる、めちゃくちゃラッキーなことなんです。

忙しいと感じることも当然あるのですが、それ以上に”楽しい”が勝るので、要するに「楽しいからやっている」ってだけなんですよ。

私の会社は、燕三条で作られているものを撮影して発信しているのですが、燕三条の町自体がすごく面白いんです。もちろん課題もたくさんありますが、そこに関わっている自分も好きなんです。だから、辞めようとする理由がなくて、どちらも好きでやっています。

 

仕事は自分のワクワクから結びついてくる

ーPEKOさんの「働く」の概念の中に、「生活のために稼ぐ」などの要素はきっとほぼないのでしょうね。だからこそ、PEKOさんにとって「働く」とはどういうことなのでしょうか?

PEKOさん:確かに、言われてみると収入のことを気にして転職したわけではありませんし、意識したことは滅多にありませんね。それよりも「自分のスキルを磨きたい・ワクワクしながら働きたい」と考えています。

私は、常にしたいことが頭のなかに山ほどあるタイプで、それをクリアしていくことが生き甲斐なんです。ワクワクしながら楽しく働いていたら、その分お金はついてくると思っていて。だからこそ、”仕事=人”と捉えているところがありますね。

依頼をもらっても、その人と仕事がしたいと思わなければお断りすることもあります。ワクワクすること、この人と面白いことがしたい!という感情こそがすごく大事だと思っています。

 

ーその価値観の土台には、PEKOさんご自身の経験があるのでしょうね。

PEKOさん:そうですね。私にとってその代表格がInstagramです。私はInstagramを自分のポートフォリオだと思っています。だから、写真にはこだわって何百枚もの中から厳選したりもしていますが、逆に時間や手法といったフォロワーを増やすためのルールは意識していません。自分の世界観を知ってもらうことで、同じような世界観を持っている人同士が繋がって、交流が起きたりすることが楽しいんです。

そうやって自分が好きなようにアカウントを運営していたら、いろんな仕事が舞い込んでくるようになり、自分でも思いもしなかったところからお話をいただくことが増えてきました。有難いことに、未経験のことに挑戦する機会もいただいています。

未知のことに対する一定の不安はつきものですが、とりあえず何でもやってみるスタンスでやっていて(笑)それがちゃんと形になった時、ステージが1つ上がったような達成感を感じますよね。そうやって「やったことないけどやってみます!」を繰り返したら、さらにそこから仕事の幅とワクワクがまた広がっていったんです

だから、お金はそういった流れの結果として、後からついてくるものだと実感しています。

 

埋まっていたものが、新潟で掘り出される

PEKO-niigata-camp
ーPEKOさんのファーストキャリアは、前職の東京でのデザイン会社さんですが、当時の仕事観はどうでしたか?

PEKOさん:東京にいた頃から、デザイン系の会社で働きつつ、映像作品を作るユニットを組んで活動をしていたので、”仕事観”は大して変わっていないのかもしれません(笑)

しかし、東京には多くのクリエイターがいるため、注目してもらえるのはひと握りの方で、私自身も埋もれている感じは抱いていましたね

限界が見えつつあったなか、休日に友人とキャンプへ行くことが増えていったんです。元々音楽フェスなどが大好きだったため、アウトドア好きな友人が多く、キャンプにハマっていくのはごく自然な流れでした。

しかし、東京からキャンプに行くのって本当に大変なんですよね!朝レンタカーを借りて、自宅の荷物を積み込み、友人を迎えに行って、山梨など自然を満喫できる場所に行く。帰りもまた行きのように行ったり来たりをしてようやく帰宅。タイミングによっては渋滞に巻き込まれたり。

自然に癒されに行くのって大変だな。。。なんて感じていたこともあって、一回新潟に帰ってみようかな!と思い立ちました(笑)

 

ーそして今も新潟で暮らしていらっしゃるということは、新潟に戻ってつまらないと感じることがほぼなかったということですね。新潟での生活で、期待以上に充実感を感じている部分はどこでしょうか?

PEKOさん:そうですね。新潟に帰ってきたら、まず美しい自然がすぐ近くにたくさんあって、必然的にキャンプやアウトドアを楽しむ機会が増えました。Instagramの投稿も増えて、自ずと反響も広がっていきました。その頃から、徐々に「インフルエンサー」などと言われ始めてきたんです。

期待以上の変化といえば、周囲の友人の系統・ジャンル(?)が多少変わったので、1日の過ごし方や時間軸の感じ方が変わったというところですね。

東京では、友人と遊ぶ日はイベントや飲みに行くことが多かったので、お金を使う”街遊び”がほとんどでした。しかし、新潟では海や山に行ったりして遊ぶことが多くて、時間の流れ方が違うんです。等身大にそのひとときを楽しめるので、たとえ朝4時集合で登山しても、全然電池を切らさず夜まで楽しめちゃいます!(笑)

やりたいこともどんどん膨らんでいて、一つ一つクリアできているので、埋もれている感覚は今はないかもしれません。

 

やりたいと思った心には、圧倒的に素直でいたい

ーお話を聞いていて、PEKOさんは自分のやりたいことや心に素直になるのがとても上手だなと思いました。そのルーツはどこからきているのでしょうか?

PEKOさん:うーん、よく人から「達成意識がすごく強い」と言われることがあります。自分がやりたいと思ったことは絶対にやり遂げたいですし、会いたい人には会えるまで主張し続けます(笑)そういうところの執着心やしつこさがありますね

あと、基本的に人と何かを作ったりするのが好きなんですよね。だから、楽しいことを追い求めちゃいます。ルーツはよくわかりませんが、父親も同じタイプなので、無意識に似てしまったのかな?(笑)

 

ーそれほど行動力があるPEKOさんですから、コロナ禍の時期は力を発揮しきれず辛かったのではないでしょうか?

PEKOさん:そうですね。2・3年かけて準備してきたことが実現できなくなってしまったり。キャンプに行っても「こんな時期になんでキャンプに行くの?」などと言われて、発信自体もしづらかったり。あの頃は、これまでの人生で1番悔しかったかもしれないですね。

でも、それを機に変わったこともあります!

県外への移動が制限されていたので、新潟県内のいいところをもう1度探そうと動き始めました。県内のアウトドアスポットを探して、キャンプや山登りをする姿を発信したりして!

新潟には「こんなに景色がいいのに、こんなに人がいないの!?」と衝撃を受けるような、知られざる「穴場スポット」がまだまだたくさんあって、もっと上手く活用してもらいたいと思うこともありました。

以前よりも新潟のことをもっと知れたし、好きになると同時に、もっと新潟のアウトドア界を盛り上げたい、新潟のアウトドアを発信したい気持ちが強くなりました

 

新潟のアウトドアはまだまだ盛り上がっていく

ー新潟にはまだまだ眠っている観光資源がたくさんあるのですね。

PEKOさん:そこに予算を回せないことが課題なのですが、「もったいない!」「ちょっとだけここをこうしたら、、」と思うことがたくさんあります。既にいくつかキャンプ場を活用してもらうためのお手伝いをやらせていただいているのですが、今後も増やしていけたらいいなと思っています。

キャンプ場の利用者が増えると、近くの商店街や商業施設にも経済効果は波及するので、どんどんPRした方がいいと思います。例えば、冬の新潟だって雪中キャンプをPRしてもっと価値につなげられますよね!

 

ー雪中キャンプ!新潟で育った人間なのに、やったことないです。寒そうで(笑)

PEKOさん:冬の新潟のまっさらな雪の中で楽しむキャンプは最高ですよ!温かいごはんやストーブでぬくぬくしたり、冬にしかない静けさに包まれたり。冬の新潟ならではのおもしろさを感じてもらいたいです。寒さの中で凍えてキャンプをするわけではないですよ〜(笑)

 

ーなるほど!冬の新潟、全然楽しめていなかったです!新潟の「もったいない」を、どんどん発掘し、有効活用していくために、今PEKOさんが感じている課題は何ですか?

PEKOさん:新潟の方は職人気質の人が多いのか、発信することを遠慮しがちです。

実際にキャンプ場で発信のお手伝いをすると、ご高齢の管理人さんも多かったり、発信したくても予算が確保できなかったり、なかなか難しいこともあります。このギャップをどう埋めていくかが課題かもしれません。

 

ーでは、あたらめてPEKOさんのこれからやりたいこととは何でしょう?

PEKOさん:今言ったように、多くのアウトドアスポットやキャンプ場と一緒に、新潟の観光にもっときちんと携わっていきたいです。なので、来年は新潟のためになる発信を多くしていこうと考えています。新潟のアウトドア女子を増やしていきたいですね。

同時に登山動画の制作にも挑戦したいです。いま私は山に夢中になっているのですが、登山女子がまだまだ全然いないんです。なので、登山の投稿も強化したいと思っています。未経験者でも登山を楽しむきっかけになるようなツアーやイベントもできたらいいなと思います。

 

ーPEKOさんによるビギナー向け登山ツアーとか開催してほしいですね〜!ぜひ参加させていただきます!!

 

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今回は、キャンプ女子ユニット「GOOD MELLOW CAMP」の代表PEKOさんに取材をしてきました。

「仕事・働く」に対する考え方って人それぞれで、正解なんてありません。
でも、いろんな人の価値観や、そこに付随する経験を聞くと、間接的に自分を見つめ直すことにもつながるような気がします。

PEKOさんの仕事観は「自分がワクワクするかどうか」で一貫されていて、私も取材していて何だか爽快でした!
大人になっても心の一部に残っている、少年少女のような好奇心や無邪気さ。それに舵を握らせて行動してみることも、自分らしい人生を作る上で大切なことなのでしょうね。

 

PEKOさん
ぺこ|インフルエンサー・デザイナー・カメラマン


1987年新潟生まれ。長岡農業高等学校卒業。デザインやカメラマンなどの経験を生かし、「GOOD MELLOW CAMP」のリーダーを務める。趣味の女子キャンプを発信していたらSNSのフォロワーが1万人超え。 企業からの依頼でキャンプの商品PRや撮影、SNSのセミナー講師も行う。 キャンプイベント『森の映画祭』のオーガナイザー。定期的にゲストハウスを間借りしてスナックメロウを開催。