突然ですが、今回はniigatabaseでライターを務める私自身の話を記事にしてみました。
昨年の夏に【蔦屋の朝市】にて紹介した、村上茶のお店【北精園】に関するお話です。
そもそも村上ってお茶有名だったんだ!
と思っている方、ぜひこの記事を読んで村上の特産、村上茶についての知識を習得してみてください!
そして、村上出身のとある姉妹がやっている取り組みについて、暖かい目でみていただけたら嬉しいです。
江戸時代から続く、村上茶の歴史
村上茶の歴史はとっても古く、栽培のはじまりは江戸時代初期にまで遡るといわれています。
諸説ありますが、1620年代に村上藩のお偉いさんが在来種である宇治茶の実を買い入れ、村上の地で栽培させたのが始まりなのだとか。
しかし、本来お茶の木とは温暖な地域で育つ植物。
寒さを苦手とする植物が、なぜ村上のような寒冷地で400年以上根を張り続け、そしてこの土地の基幹産業にまでなれたのでしょうか。
そこには村上市ならではの気候条件が重要な役割を果たしていました。
海が近い村上市の市街地エリアでは、雪国としては積雪量が少なく、程よく降り積もった雪が茶の木を優しく覆って”かまくら”のような役目を果たします。
茶の木は”かまくら”によって、厳しい冷気や北風から守られ、雪解け後にはまた逞しく新芽をつけ始めることができるのです。
冬の間は、太陽の光までも遮ってしまう”かまくら”。
ところがそのお陰で村上茶は苦味の成分を生成しにくく、「旨味や甘味が強く、苦味の弱いお茶」として独特な味わいを創り出せています。
この、奇跡的に恵まれた気候条件と独特な味わいのブランド力によって、村上の茶栽培産業は着実に繁栄をつづけ、明治時代には茶畑面積600haにもなり、茶葉は海外にも輸出され、新潟県を支える大産業にまで成長していったそうです。
村上出身の姉妹が、突然お茶屋の娘になって
私たちがなぜ、いま、姉妹揃って村上茶の製造販売【北精園】をプロデュースするのか。それは”父を支えるため”なんです。
北精園は元々、父の叔父が【渡辺製茶舖】から茶畑と工場諸々を引き継いで開業した村上茶製造会社です。
明治元年創業である渡辺製茶舖からあわせると、その歴史は約150年!
そんな歴史ある北精園を、私たちの父が60歳超えて突然継承することに(笑)
「オレ、お茶屋やることになった」という言葉を聞かされてからは、私たち姉妹も日本茶、村上茶のことや北精園のこと、現代人の茶葉離れなどさまざまなことを調べました。
その上で、「これは父だけが奮闘するのをただ見ているよりも、私たちにできることからサポートした方がいいよね」という展開に。
というのも、近年「現代人の日本茶離れ」と言われていますが、本当に日本人が離れてしまったのは”急須でお茶を嗜む文化”です。
もっというと、日本人は日本茶自体からは離れていない。
その証拠として、ペットボトル飲料市場では日本茶を選ぶ人は現在でもたくさんいるという事実があります。
ということは、現代人向けに”お茶の嗜み方”をあらゆる観点から提案していけば、茶葉や急須にだってまだまだ可能性が広がっています。
まして、北精園が製造販売しているのは、希少価値の高い”村上茶”。
「これはやり方次第!むしろどんどん挑戦すべき」というのが私たちの考えでした。
そんな考えから姉妹の父サポートは始まり、それぞれの人脈などからこれまでにお茶の販売イベントや駅弁などとのコラボレーション、HPの開設などを展開してきました。
お茶屋に携わり始めて感じたこと
北精園に携わるようになり、私自身これまでの個人的活動の範囲を超えて、さまざまな人との出会いや学びを得ることができました。
その中で、1番に感じていることは”挑戦する人への協力者の多さ”です。
そもそも、私たち自身が父の挑戦に対する協力者です。
その私たちの挑戦に対して、業界職種問わずに多くの方が励まし、協力をしてくれています。
意志のあるところに人は集まってくれるのだと実感している今日この頃。
しかし、同時に感じていることは”家族経営って簡単のようで難しい!!”ということです。
特に私たちのように、組織の土台がないところからの家族経営。
さらには、父・姉・私みんなそれぞれに本業は別にあり、住んでいる場所もバラバラ。
限られた条件の中でそれぞれが得意なことを活かし合えるような、歯車がうまく回るようにしていくのは、そう容易くありません。
時にギクシャクしたり、お互いにイラついたりしながらも、私たちなりのペースでチームビルディングに励んでいるところです。
村上のお茶屋【北精園】の魅力とは
北精園の魅力は、愛のある経営をしていることではないかと私は考えます。やる以上、もちろん上位志向はあります。
しかし、私たちはお茶屋として頂点を目指すために挑戦を始めたのではなく、あくまでも「家族を支えたい、守りたい」というのが目的。
もちろん、日本茶や村上茶に可能性や伸び代を感じているからという部分もあります。
しかし、それ以前にこの挑戦に家族で挑んでいることに楽しさを感じているんです。
仕事で余裕がなくなっている中でも、北精園のことや父のことについて姉と話している時間はやっぱり楽しい。
新しいアイディアや、父がしていた可笑しげな行動や発言の話には、愛が詰まっています。
そこから、北精園や村上茶に対しても愛情が向いていますし、その魅力を発信したいという思いに至っています。
そんな愛情や想いが詰まった北精園の村上茶、ぜひ多くの方に楽しんでいただきたいです。
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今回は普段の記事とは少し変わって、私自身のことについて発信させていただきました!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今後も北精園の情報は公式インスタアカウントにて紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください〜!
公式HP:https://murakami-hokuseien.jp/
公式instagram:https://www.instagram.com/hokuseien/
【本店情報】
新潟県村上市瀬波中町1-30
営業:8:30~17:00
電話:0254-52-2021
駐車場:3台
【プラザ店情報】新潟県村上市仲間町200村上プラザ1階
営業:10:00~19:00 定休日なし
電話:0254-50-1120
駐車場:プラザ駐車場有
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