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【学びクリエイター】木村有希さんが「探究schoolつくつく」で子どもたちに伝えたいことは!

今回は、『小1から始める未来づくり!?「探求スクールつくつく」とは』の記事でご紹介した探究schoolつくつくの塾長を務める木村有希(愛称:ゆきむ)さんにお話を伺ってきました。
この記事では、木村さんのキャリアやお人柄を紹介した上で、ご自身の思い描く理想の教育や、子どもたちへのメッセージをお伝えします。

つくつくを知っていて興味がある人だけでなく、子供の教育に悩むパパママなど、多くの方に読んでいただきたい内容です。

また、「探究schoolつくつく」をもっと知りたい人は、こちらの記事と公式HPを是非チェックしてみてください!

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探究school塾長、ゆきむさんってどんなひと?

木村有希(ゆきむ)さんは元々、外国人に日本語を教える日本語講師になりたくて、関西の外国語大学に進学。大学で教員免許を取得した流れで、教員採用試験を受験すると、新潟・大阪・東京の3都府県で最終合格します。しかしご本人の「まだ大阪にいたい」という理由で大阪を選び、高校の英語教諭になりました。

八重桜の下にいる木村有希

そこで、クラス担任の他に卒業学年の進路指導なども担当。進学や就職の指導をするうちに「新卒で教員になって、学校以外での社会人経験がない私が進路指導をしていいのだろうか」という不安を抱いていったそうです。教員として指導しなくてはいけない状況下でも、内心は常に手探りで、ご自身の中で悶々とした疑問を抱えながら指導する毎日
そしてご家庭の事情から、新潟に帰ってくることになり、この機会に学校の外の社会を知りたいと思い、教育から離れることに。
そこで、語学力を活かして海外営業の仕事に就いた木村さん。

会社員の傍ら、子供たちと海外をつなぐイベントの企画運営や、他の団体さんが主催するイベントのサポートをしていました。その中で、いま一緒に働くみらいずworksのスタッフと出会ったそうです。
みらいずworksの活動に、会社員とWワークで働いた後に、会社を辞めるタイミングでフリーランスとして団体に関わることになりました。

つくつくの塾長木村有希

フリーランスになってから日は浅いものの、現在はいろんな団体や個人さんの取り組みやイベントに教育や貿易、営業の専門分野からご自身のできることで携わるお仕事をしているそうです。木村さん曰く「企画やサポートをするAD(アシスタントディレクター)みたいなこと」を生業にされています。

そんな木村さんは、大学時代にフィンランドへ交換留学した経験があります。日本語講師を目指しているなら、現地の日本語学校にインターンをしたらどうかという勧めもあった中、「フィンランドの教育を概念的な視点で見たい!」と思い、地域の小中学校にインターンをする選択をします。

フィンランドの教育を実際に見てきた木村さんはフィンランドと日本の教育について、「社会制度などが根本的に違いすぎて比較ができないもの」とおっしゃられていました。

さて、日本とは根本的に違いすぎて比較ができないフィンランドの教育とはどのようなものなのか、簡単にご紹介します。

 

世界トップと言われるフィンランドの開かれた教育とは

フィンランドにいる木村有希

フィンランドでは、7歳〜16歳までが義務教育として総合学校に通学します。その後、普通の高等学校に進学するか、看護師や美容師などの専門的な資格取得を目指す職業学校へ進学するかを選びます。卒業後は、就職か大学進学かをまた選択していくことになります。

ここで最も大きなポイントは、大学院までの教育費が全額無料であることです。授業料だけでなく、教材費、給食費、交通費までもが無償化されています。そのため、普通の高等学校に進学しても、途中で考えが変わって職業学校に入学し直すことも可能。もちろんその逆も然り、はたまた大学に通ってから職業学校に入学したりすることも可能。つまり、義務教育を終了後、どの学校で何を学ぶかは本人次第でいくらでも道を選べるという仕組みです。

さらに、就職後も大学で授業を受けることが可能。この場合、多少の費用はかかりますが、大学の授業を誰でも受けられるというのは、日本と比べてとても開かれた教育だということを感じます。
〈参照元:https://bsc-int.co.jp/media/846/

フィンランドの教育制度

さて、そんな教育を身近で学んできた木村さんは、どんなことを想い描いて「探究schoolつくつく」を運営しているのでしょうか。木村さんの子供たちに対する想いなどと共に、その考えを伺いました。

 

子供たちに伝えたいメッセージとは

ー木村さんはみらいずworksとの活動以外で、子供たちを世界に触れてもらう活動などもされています。その活動を始めるきっかけはなんだったのでしょうか。

木村有希さん:コロナウイルスが蔓延した2020年、世界の国境がクローズされましたよね。
しかしその影響で、オンラインによるコミュニケーションスタイルが浸透しました。
おかげで、私はこれまでに繋がってきた海外の友人たちと再びコンタクトをとることができたんです。この未曾有の危機の中でも、世界中の友人と繋がれて想いを共有したり、励ましあったりすることができることを実感しました

その時に、”こんな繋がりを子供たちに経験させたい”と思ったことが、活動を始めるきっかけとなりました。

小見まいこと木村有希

ー木村さんが理想とする教育は、具体的にどのような教育なのでしょうか。

木村有希さん:私が理想とする教育を具体例として挙げさせていただくならば、ミネルバ大学(Minerva University)*1とシンク・グローバル・スクール(THINK Global School)*2ですね。この2校のように、学校という概念はあるけど校舎という箱はなく、地域が子供たちの学びの場になっている。そんな学校が理想だなと思っています。

*1ミネルバ大学(Minerva University)とは、キャンパスを持たずに全授業をオンラインで行い、4年間で7都市を移動しながら学ぶ全寮制の大学〈参照元:https://toyokeizai.net/articles/-/437415
*2シンク・グローバル・スクール(THINK Global School)とは、3年間で計12カ国を巡りながら学習をする「旅する高校」と言われている高等学校〈参照元:https://www.thinktheearth.net/think/2018/02/021thinkglobalschool/

 

ー親である私の個人的な質問をしますが、英語ができない親が“グローバルな子”を育てるには、どうしたらいいと思いますか。

木村有希さん:私は親ではないので、英語と教育に携わる者としてお答えします。まず、“英語を話せること=世界を知っている”ではないと、個人的には思っています。だから子どもに世界基準の価値観を持ってもらうためには“英語を話すための教育”よりも、いろんな世界の価値観や視点を見せてあげてあげることが大切なのではないでしょうか

実際に海外に連れて行ってあげられなくても、普段テレビやYouTubeを観せることがあるならば、それらのコンテンツの中で“世界”を感じられるものを選んだりすることはできます。いろんな国や文化に触れさせることで、多様な視点や発想がストックされます。世界を知っている子(グローバルな子)を育てるための子育てにおいては、どれだけそのストックを持っているかがとても重要なことだと思います。

 

ーありがとうございます。最後に木村さんが「探究schoolつくつく」を通して、子どもたちに伝えたいメッセージを聞かせてください。

木村有希さん:探究schoolつくつくでは、「お仕事体験」を通してたくさんの楽しくてユニークな活動をします。

7月から始まるプログラム「絵本作家・漫画家になりきろう」では、実際の絵本作家さんと一緒に絵本を描いたり、自分のオリジナルのストーリーをつくったりします。私たちのプログラムを通して、たくさんの人がいろいろなユニークな大人たちに出会って、いろいろな考え方や生き方を知ってほしいと思っています。いろいろな生き方に出会うことで、きっと今がもっと楽しくなって、大人になることももっと楽しみになると思います。ぜひ、「探究schoolつくつく」に遊びにきてください。

みらいずworksの前に立つ小見まいこと木村有希

 

  ***

 

今回は木村有希さんにお話を聞かせていただきました。
教育に関する話を伺う中で「私は不登校という言葉があまり好きではないんです」とおっしゃっていました。
なぜならば「(不登校の子達は)学校に行くという選択をしていないだけで、ちゃんと学んでいる。ちょうどいい学校がないだけで、あれば行く。そもそも学校に行くことが正義な訳ではない」とのことでした。
教育現場の多様な価値観を吸収してきた木村さんだからこそ、断言できる言葉だと感じました。

子どもたちのありのままを見てくれる、そしてその明るさで照らしてくれる木村有希さんは、話していてとってもポジティブになれる太陽のような方でした!
木村さんが塾長を務める『探究schoolつくつく』について、詳しく知りたい人は公式HPをチェックしてみてください!また、3月末に開催された体験クラスの様子はこちらの記事にて、ご紹介しています。

木村有希さん
きむら ゆき|学びクリエイター


1992年新潟市生まれ。大学時代にフィンランドの学校で1年間インターンを経て、卒業後、大阪府にて高校教員として3年間働き、多様な子どもたちとともに教員生活を送る。就職面接指導をする中で、自分が学校以外の社会を知らないことにモヤモヤを覚え、「リアルなキャリア教育を実践するためには、自分自身にもリアルな経験が必要」と、中小企業の海外営業へ転職。現在は、フリーランス的に子どものキャリア教育支援をしながら、海外営業で得た経験を活かして輸出入やニュースポーツの普及に関わっている。自主活動として、子どもたちに国際交流の機会を普及するため渋谷でプロジェクトを進行中。探究schoolつくつく公式HP:https://miraisworks.com/

記事を掲載した日

2022/05/13

 

 

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