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子連れ地方移住はシングルマザーにこそおすすめ!?自治体の支援策とともに魅力を紹介!

2020年12月の年の暮れ。新潟県は“爆弾低気圧”の大豪雪被害に苛まれていました。
約2年前の私は、豪雪による被害をギリギリ回避して、滑り込むように故郷の新潟に子連れ移住。

当時の私は、約8年間勤めた会社を辞め、新しい就職先も決まらぬままに「きっと何とかなる。いや、何とかするしかない」という不安を胸に、1歳半の子供とUターン移住してきました。

あれからもう2年。私の実体験とともに、「シングルマザーの子連れ地方移住」がいかに素敵な選択肢であったかをご紹介します。ちょっぴり不満な点も、ここでは赤裸々にお話ししますね。

 

なぜ子連れ地方移住を決断したのか

私が子連れ地方移住を決断するために、重要としたのは以下の2つの視点。

どちらの方が、自分の心が豊かでいられるか
子どもへの愛情が多く向けられるのはどちらか

都会にいた頃は、とにかく時間的余裕がなく私の心が一杯一杯でした。何にもない日常をこなすのが精一杯で、子どもが熱を出したときには、家事も仕事も何一つまともには回せず1人で不安に駆られる。そんな余裕のない日常の中で、娘にとっても私自身にとっても心身ともに不健康な状態でした。

そんな中、コロナウイルスによるパンデミックが発生し、緊急事態宣言などで都心がパニック状態の間、地元新潟に一旦帰省することにしました。この決断が、私にとって子連れ地方移住を決断するためのプレ生活のような経験となり、今となっては大きな転機だったように思います。

地元でのプレ生活中、コロナ禍であるにもかかわらず私の心はとても穏やかで、子供ものびのびと過ごしていました。
また、身内や友人、ご近所さんまで、周囲の方々が皆本当に優しくしてくださり、我が子にたくさんの愛情が注がれていると実感したんです。

元の生活に戻らねばと思う反面、そもそも戻らなくてはいけない理由はただ“仕事があるから”で、それは“心の豊かさ”や“子どもへの愛情”よりも優先させるべきものではないと、悶々と考え始めたのです。好きだった仕事を辞めて移住するということは、地元とはいえ新天地でまた自分のキャリアを再構築しなければならないということです。しかし、自分の覚悟さえあれば、そんなことはさほど大きな問題ではないだろうと思い、子連れ地方移住を決心しました。

 

地方移住してみて感じた、母子家庭にとってのメリット・デメリット

子供が生まれてから、母子2人で都会と地方での暮らしを繰り返し、最終的に地方移住を選択した私。

ここでは、母子家庭が地方暮らしをすることによる、メリットとデメリットをご紹介します。
あくまでも、私が経験した範囲でしかお伝えはできないので、ぜひ自分ごとに置き換えて情報を選別しながら読んでみてください。


シングルマザーが地方移住をして感じたメリット
 ・生活コストが下がった
 ・時間的余裕ができた
 ・子どもがのびのびしている
 ・自分の心も健やか
 ・四季を五感で楽しめて、触れられる

私の場合、地方に移住してからというもの、自宅、職場、保育園、買い物先、かかりつけ医、ほぼ全てが同じ市内で完結しています。さらには、そのエリアに自分の親も暮らしているため、生活のしやすさは雲泥の差です。
また、生活にかかるコストが下がったうえに、ご近所などから野菜などをいただくことが多く、支出も減りました。
地方は中心部であっても自然が近くにあるため、子どもがのびのびと過ごしている姿を見て、母としての心も穏やかになります。

保育園などの子育て環境だって、都会のオフィス街の中にある公園よりも自然豊かな環境の方が私は安心します。広い園庭で、さまざまな虫や生き物に触れ合って、子ども時代にしか育めない感性を自然からたっぷりと養うことができるのも地方生活の醍醐味

 


シングルマザーが地方移住をして感じたデメリット
 ・収入も下がる可能性大
 ・コミュニティの多様性が乏しい
 ・選択肢が少ない
 ・古い価値観が主流になりがち

移住したことで都会にいた頃よりも収入が下がってしまう可能性は大いにあります。労働条件も悪くなってしまうかもしれません。また、コミュニティが小さいので子どもに伝えたい「多様性」も乏しくなります。しかし、そのようなデメリットは近年オンラインの活用などにより回避しやすくなってきました。働く環境も、コミュニティも、オンラインを活用すればデメリットでも何でもありません。

それよりも1番のデメリットは、価値観が古い人が多いということ。平均年齢が高ければ、古い価値観が主流となってしまうのは当然のこと。だからこそ、地方では“大衆意見”をそのまま飲み込んでいては、世界や時代から1歩も2歩も遅れてしまうと感じています。

情報社会の利点をうまく取り入れ、地方暮らしのビハインドをフラットにすること。同時に、そういった新しい価値観を受け入れつつ、流されるのではないしっかりとした軸を描いていけば、地方に移住することへのデメリットを克服できるのではないでしょうか。

 

シングルマザーと地方転職の壁

積み木で遊ぶ子どもの手

私は約2年前、子連れ地方移住の“決断”自体は簡単にできました。だって、どう考えたって移住前の生活には無理がありましたし、移住した方がメリットが大きいことは分かりきっていましたから。
しかし、その次に待ち構えていた“転職”には大苦戦をすることに。。。

移住前からエージェント経由で転職活動を始めた私でしたが、そもそも幼い子どもを抱えながら転職活動をすること自体がとても大変でした。
当時まだ1歳半の我が子を、近所の仲良し先輩ママの家に預けてオンライン面接などを受けていたので、1社ずつ選考を進めるだけで精一杯。あまり精力的に転職活動はできませんでしたね。

また、面接時に必ず聞かれることは生活の部分について。「子供が熱を出した時に、頼れる人はいるのか」「どうしても残業になってしまう日、子供はどうするのか」など。そして、私に出せる答えは「頼れる限りは周囲の身内などを頼ります。しかし、親も働いていますし、距離もある程度は離れているため、頼れないこともあります」でした。

そう答えた結果、スキルはあっても雇入れ不可ということで不採用でした。
これがシングルマザーの転職活動の現実かと思い絶望的になりながら、結局移住前に転職先を見つけることはできませんでした。

その後は、官公庁の時短職員として働きながらハローワーク経由で仕事を探しますが、どこも悉く書類選考落ち。
ハローワーク経由でシングルマザーを雇い入れた場合、企業には国から補助金が出ます。にも関わらず、シングルマザー(母子家庭)と履歴書に記入してあると、会ってすらもらえない会社がほとんどでした。

そんな中たまたま転職サイトで東京のベンチャー企業と出会い、トントンと選考が進んで内定をいただくことができました。
現在の会社に入社して感じたことは、他にもベンチャー企業には自由なワークスタイルをとっている会社が多く、シングルマザーにとって臨機応変に働けるとても優しい職場が多いということ。
また、ベンチャー企業ではなくとも、地方のママやシングルマザーをターゲットに採用を行う都会の企業が、近年増えてきていると感じます。

ドラマなどでは、地方に子連れ移住するシングルマザーが、田舎くさい職場で真面目に懸命に働く姿が描かれていたりもします。しかし、現実社会ではもっとたくさんの選択肢が存在します。つまり、あなたが地方でまだまだ珍しいかつ新しい選択とされる道を選ぶか否かで、シングルマザーと地方転職の壁は乗り越えることができるのです。

 

地方移住するシングルマザーにおすすめしたい、キャリアと生活の支援

地方移住するシングルマザーには、人生のターニングポイントとしてたくさんの変化が訪れます。
ここでは、一般的にほとんどのシングルマザーが活用できる、さまざまな支援策をご紹介します。
知っているかいないかが今後の人生選択に大きく影響するかもしれません。ぜひ、参考にしてみてください!

 

◎自立支援教育訓練給付金
対象とされる教育訓練を受講し、修了した場合にその受講料の20〜70%が支給されるもの。情報系、語学系、医療系など、さまざまな講座が対象となっているため、まずはお住まいの地域のハローワークに相談してみるのがおすすめ。
詳しくはこちらをチェック ⇨
厚生労働省『自立支援教育訓練給付金』公式ページ

◎高等職業訓練促進給付金
資格取得のために1年以上にわたって養成機関で就業する場合、その間の生活の負担軽減のために給付金がもらえる制度です。入学時には、別途支援金を貰えます。対象となっている資格は、看護師や保育士、理学療法士など。こちらも、申請を希望する場合はハローワークに相談してみて。
詳しくはこちらをチェック ⇨
厚生労働省『高等職業訓練促進給付金』公式ページ

◎母子父子寡婦福祉資金貸付金
そのほかにも、20歳未満の子どもがいる家庭には、さまざまな条件において無利子・低利子で借りられる貸付金があります。
詳しくは「母子父子寡婦福祉資金貸付金 (お住まいの地域名)」などで検索してみて。
概要はこちらをチェック ⇨内閣府『母子父子寡婦福祉資金貸付金』概要ページ

 


女性の転職に特化したエージェントを利用するのもおすすめ!
転職の際は、女性の転職に特化した転職サイトを活用するのが手堅いでしょう。マイナビやリクナビなどの大手が展開する転職サイトには、必ずと言っていいほど女性に特化したサービスが用意されています。細かい相談などにも乗ってもらいながら活動していきたい人は、ただ転職サイトで求人情報を得るだけよりも、エージェントを利用することをおすすめします!

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生活面における行政支援は、以下の内容が主要です。これらは離婚した時や引っ越しをした時の手続きで役所に行けば、もれなく申請できるでしょう。
◎児童扶養手当
◎ひとり親家庭等医療費助成
◎JR特定者用定期乗車券割引制度
◎ひとり親家庭のU・Iターンにかかる費用の助成制度


各地方自治体が行う支援制度をまとめたウェブサイト
イクハク

新潟県の移住体験情報サイト
にいがた暮らし

 

シングルマザーにとって子連れ地方移住が最高な本当の理由とは

地方在住シングルマザー

シングルマザー(母子家庭)が得られる支援は、さまざまなものがあります。国や地方行政による支援においては、都会と地方の差はほとんどないでしょう。

しかし、実際のひとり親生活って“お金”ではない部分の問題がたくさんありますよね。お金はもちろん必要でも、それと同じくらい“時間”や“手助け”、“理解者”が絶対的に必要です。私の場合、それらは地方に移住することで確保できました。

今回の記事では、シングルマザーの大変な部分を強くフォーカスしてしまったかもしれません。
しかし、私は基本的に「変化は進化」だと思っています。
よって、出産、離婚、移住といった人生における大きな変化を3度も経験できたことで、私の人生はそれ以前と比べて3度も進化し、だんだんと“生きやすい人生”を描けてきていると感じます。

都会でシングルマザーをしていたら、きっとこうは思えなかったことでしょう。
いろんな人や物と自分を比較してしまっていたかもしれません。

地方に移住して、当たり前のように目に飛び込んでくる自然を感じながら、自然の美しさに心が癒される日々。
山が綺麗だな、海が澄んでいるなと感じながら「週末は何をしようかな」なんて考えたりして、自ずと他人と比較するよりも自分や子どもと向き合う時間の方が多いんです

家庭の形はそれぞれで、その分だけさまざまな事情や問題、壁があると思います。子連れ地方移住で理想の生活を描けるかどうかは状況によって異なりますが、近年では各自治体による移住体験ツアーなども充実しています。誰かに背中を押してほしい気持ちの中で揺れ動いているのならば、体験会などに参加してみてもいいかもしれませんね。

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