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SUZUグループ代表鈴木将さんの人生から切り取る!「取り柄がない」と感じる若者に、いま届けたい言葉

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今回は、取材をする中でいただいた、「若者に特に届けたい言葉」に焦点を当てて記事を作成してみました。

お話をしてくださったのは、SUZUグループ代表取締役社長の鈴木将さん。

大阪、東京で料理人としての腕を磨き、現在はさまざまなスタイルでローカルの食文化そのものを伝え、体感できる場や機会を創出しております。経営する9店舗はいずれも、新潟・長岡の食材をふんだんに使っており、それらを生かした加工品「おむすびJAM」「ジョニーディップソース」などの開発も多数手がけています。

鈴木将さんの学生時代から現在に至るまでについての記事は、ぜひこちらをチェックしてください。

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何の取り柄もない自分だった

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ー将さんは、ご自身のことを「不器用なタイプ」とおっしゃいますが、現在のご活躍からは想像もつきません。少年時代はどんな子だったのでしょうか。

鈴木将さん:僕の少年時代なんて、失敗しかないですよ。人よりも物覚えが悪くて、同じことを何度やっても、他の子よりもできない、差のようなものを感じていました。

漢字テストとかも、どれだけ練習しても、本番できっちり書いたつもりでも、どうやっても覚えられなくて「なんでこんなに違うんだろう」と悩んでいましたね。部活動を始めるまでは足も遅くてスポーツもできない、何なら野菜嫌いで給食も食べられなかったので、お昼休みはいつも教室に残って最後まで食べていましたね。

そんな何も取り柄がなかった私ですが、次第にわかってきたことは、”人一倍やらないとダメだ”という答えでした
中学生以上になると陸上部に入部し、長距離走をやっていたのですが、最初はタイムがめちゃくちゃ遅くて。それが、ただひたすら”人一倍やる”ことを続けていった結果、徐々にタイムが縮まっていったんです。その代わり、サボったらすぐに追い越されます。

本当に、不思議なくらいに普通の努力ではダメなんです。だから、自分は身体で覚え込むくらいにやり続けないといけないのだと自覚するようになりました。

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ー意外です。でもその分、身体に叩き込まれた絶対的な知見がいまの将さんにはあるのでしょうね。

鈴木将さん:そうですね。力を抜いたりしたらすぐに人に追い抜かれることがわかっていましたし、器用にもなれないので、学校の成績もいろんな科目を相対的に上げるなんて無理でした。でも、無理だからこそ何か1つに絞って特化していけたら、自分が生きていく中でちょっと胸を張っていけるものになるんじゃないかと思ったんです。

それが結果的に「料理」だったのですけど、その「料理」の魅力をどうやったらうまく伝えられるのかと模索していって、キャッチコピーやライティング、写真やパッケージデザインなどに派生していきました。

だから今の僕は、あくまでも1本の軸に集中してやり続けたことで、一つずつ広がっていったことが取り柄となっているんです。

 

悩んで、もがいた過去に、今は感謝している

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ー器用ではないタイプだったからこそ、今の将さんがあるという言葉は、いろんな人に届けたい言葉だと感じました。

鈴木将さん:そうですね。今となってみたら、不器用でよかったと思うし、昔の自分にはすごく感謝をしています。悔しいことも、もちろんいっぱいあったけど、不器用だからこその選択もあったので。

人生が長くなってくるとね、どんなに一流企業でバリバリやっていた人だって、完璧そうに見える人だって、どこかで挫折を味わうんです。結局みんなどこかで挫折を味わって、乗り越えるためにもがく時期がある。

僕の場合、挫折をすごく早い時期に経験できたので、そういう意味ではありがたかったなと思いますし、若い子たちに伝えられるものがあるならば伝えていきたいですね。

 

「人一倍やるしかない」と励んだ結果が、自信になった

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ー料理は”人一倍の努力”で、身体に覚え込ませていったということでしょうか?

鈴木将さん:なぜこんなに覚えられないのかと考え続けて、20代頃には何となく理由がわかってきていたんです。
それはきっと理屈なしに覚えようとしていたからで、逆に物事の成り立ちから理解して自分の言葉で話せるように吸収していったものは覚えられるんです。

だから、料理に関してはどういう組み合わせをして、なぜこの調味料を使うのか、どうやってこの料理が出来上がってゆくのか、全て理解したうえで新しいものを生み出していくように習得しました。だから、調味料も手法もいろんなものが今は自分の中で図式化されているんです。仕組みを理解してしまえば、新しいものを生み出すことも、人に伝えることも得意になれるんだと実感しています。
その代わり時間はかかりますけどね。でもそうやって費やした時間やモノが、今の自分の自信にもなっています。「誰よりもやった」「自分が納得するまでやりきった」と思えることが、自分で自分を信じられる材料にもなっています。

 

ー現在は、大勢の前で経営や料理、地域など様々な内容の講演をされることも多い将さんですが、このように人に何かを”伝える”技術はどうやって磨いていかれたのでしょうか?

鈴木将さん:今でも結婚式のスピーチみたいに、ある程度暗記して臨まないといけないものは苦手なんです(笑)講演会も、伝えたい想いは整理しますが、話すことのシナリオは考えません。頭で理解しているから、どんなボールがきても返せるって今は思っているので。

人前で話をするってすごく緊張するのですが、その緊張がどこから来てるのかと自分を俯瞰的にみると「失敗しちゃいけない、言葉を間違ってないか」という考えからだと思うんです。
だけど、スピーチや講演会で人前で話す時に何が大切かって「伝える」ことだと思うのです。伝えることが何よりも大切なのだから、言葉を間違えたぐらい大したことじゃない、それよりもやってきたことをリラックスした状態で自然体で伝えることの方が重要だし、自分らしく伝えることができる。そうやって気持ちを切り替えたり、自分を俯瞰的に見たりすることは大切にしています。

 

伝えていく使命、そのために進化し続ける

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ー悩んでいたこと、もがいていたことが、いつしか自信や長所に捉えられるようになったのですね!

鈴木将さん:そうですね。やってきたことに自信を持つために、自分の弱みや強みを俯瞰的に見て理解して、その為に選択して経験を積んできて今があります。その気づきや経験、経営や地域のことなどは伝えていきたいと思っています。

僕の場合は食ビジネスから地域の課題に気づき、課題に対してどうしていけばいいのか、みんなが喜ぶ地域を作っていけるかを俯瞰的に見て考え、様々なアクションをビジネスデザインを通じて社会に伝えることを意識してきました。

結局やってることが全てデザインに繋がっているんだなって25年やり続けてようやく気づきました(笑)

これからの社会に求められる人材って、ただ丸暗記できる人材ではなく、自分で考えて創作してデザインできる人材が求められてくると思っています。若い世代の人たちにも僕の経験からの気づきや経験を伝えていきたいと考えてます。

 

***

 

今回はSUZUグループ代表取締役社長の鈴木将さんにお話を伺ってきました。

「自分は周りの人よりも不出来」と、もがきながらも真剣に自分自身と向き合い、自分の武器になるものを作り出す努力を惜しまなかった鈴木将さん。

もがいている人の気持ちを誰よりも知っているからこそ、言葉の端々から優しさが溢れ出していました。

いま、SUZUグループは料理をデザインしてきた経験から、地域や環境、教育などさまざまな領域のデザインへとステージアップさせるべく挑戦を続けています。

niigatabaseは、全体意識をもって未来へと繋ぐ、このサスティナブルな挑戦にこれからも注目していきます。

 

鈴木 将さん
すずき しょう|オーナーシェフ・食文化プロデューサー


高校卒業後、長野・大阪・東京・横浜での料理修行を経て、2007年に地元・新潟県長岡市で「おれっちの炙屋 ちぃぼう」(2017年に「越後炉ばたと雪国地酒 ちぃぼう」にリニューアル)をオープン。その後、ケータリングカー「FOOD TRUCK SUZU365」や、食のグローサリーストア「SUZU365」、食を通じた観光体験をテーマにした「niigata food campus SUZUVEL&TABI BAR」など、様々なスタイルの店舗を新潟県内に展開。食文化プロデューサーとして「畑ごはん塾」「やさいの学校」「CHEFS CARAVAN」等、地域の魅力を伝えるイベントの主催・参加や、地域食材を活かした商品「SHOSUZUKI NIIGATA」「おむすびJAM」「ジョニーディップソース」などの開発も多数手がける。

SUZU GROUP公式HP:https://suzugroup.com/

 

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株式会社IDEAL代表和田亮さん
   
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What's ”niigatabase”?

niigatabaseは、新潟の未来を変えることもないでしょうし、新潟の課題を解決する力も絶対にありません。
ただ、新潟で普通に日常を送っている人がniigatabaseを読んで、 いつも行っているカフェやレストランの人に「どうしてここでお店やっているんですか?」って話しかけたり、 仕事で出会った人やご近所さんに「どんな学生時代すごしていたんですか?」って突っ込んだ質問してみたり、、、、
日常がちょっと踏み込んだ場所で繰り広げられるようになったら面白いなあと淡い期待を抱いています。 新潟ってなんもないよね、でもちょっと知ってみると意外な面白さあるよね、そう感じる人が一人でも増えたら嬉しいです。 

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